質預りの上手な使い方

「質のシステムがよくわからい」
「上手に使う方法はないの?」

質の特徴

質のご利用において、他の金融機関による融資と異なる一番大きな点は、
質の場合は質料(利息)のみの支払いができるという点になります。

クレジットやサラ金などの融資を受けるとまずは返済期間の設定をおこない、月々の返済金額が設定され、そこに利息をプラスした金額を月々払う形になりますよね?
お支払いが滞ってしまうと督促や延滞金の請求などが発生してしまいます。

質の場合、返済期間の設定や、元金のお支払いはお客様が自由に決めることができます。
流質期限というものがあり、この期限を過ぎてしまうとお預かりしたお品物が流質(質流れ)となってしまいますが、この流質期限は質料(利息)のお支払いで延長することができます。

つまり「質料」さえ支払っていればお品物はなくなりませんし、元金の返済も求められることはないのです。

ですがこれは質預りのメリットでもありデメリットでもあります。

質料のお支払いだけでは元金は減りません。
お品物を永遠と戻すことができないということなんです。

質預りのご利用では、出質/ご返済に向けたお客様の計画・管理力がとても重要となります!
ぜひご利用は計画的にお願いいたします。

質屋が教えてくれないご利用テクニック

お品物を質預りした後、一括返済による出質/お戻し以外にご利用になれる選択肢/テクニックをいくつかご紹介します。

減額

元金の一括返済ではなく、一部返済になります。その時点で溜まっている質料とプラスアルファでいただければプラスアルファ分は元金を減らすことができます。次回から質料は安くなりますし、出質へ向けて少しずつ返済していくことができます。お金に少し余裕のあるタイミングで減額していただければ出質がずっと楽なものになると思います。

増額

先ほどの逆で元金の増額、つまり貸し増しになります。例えば初めに上限金額いっぱいに借りずに下げた金額で質預りした場合は上限金額までは増額することができます。その日までに溜まっている質料は増額分と差し引きで計算してしまい、何も支払うことなくお金をゲット!なんてこともできてしまいます。
その他にも預けた日よりもお品物の相場が高くなっている場合、再度お見積りをおこない上限金額を変更いたします。その上限金額までは増額が可能になります。
現在全体的に高級品の相場は上昇傾向ですので再見積もりで査定額が上がることは珍しくありません。
借りたお金でやはり足りなかったなど、もう少し借りたい場合にはぜひご相談ください。

一部出質

先ほどの減額の応用となりますが、お品物を複数点まとめて質預りした場合、一点ずつ戻すことも可能です。
質預りの際に一点ずつ査定しており、それぞれに内訳の金額が設定されております。減額時の金額がいずれかのお品物の設定金額に達している場合、そのお品物を戻すことができます。
質預りしている品物で、急遽手元に必要になった場合などにご利用になれるテクニックとなります。

買取へ変更

預けた品物が不要になった場合は、流質/質流れのほかにも買取に変更することができるんです。
お手続きの日までに溜まっている質料と元金よりも買取額が大きければ追加でお金をお渡しすることができます。
先ほどの増額の買取バージョンですが、通常買取金額は質預りの上限金額よりも高くなりますのでお金をお渡しできる可能性は高くなります。

各手続きのフロー

これまでのテクニックはなかなか質屋が教えてくれるものではありませんが、なにも特別なものでもありません。
すべての処理は通常のものであり、ただの応用となります。

減額

出質(質料) → 入質(減額
質料 + 減額分 = 必要金額

増額

出質 → 入質(増額
増額分 - 質料 = お渡し金額

一部出質

出質 → 入質(減額
質料 + 品物代 = 必要金額

買取へ変更

出質 → 買取(売却)

買取金額 - 質料 = お渡し金額

このように各手続きを様々な組み合わせで行うことにより、状況やご希望に合わせて対処できるようにしています。
再度入質が必要な減額、増額、一部出質に関してはいったん出質の処理が入りますので契約自体は再度入質時に更新され新しいものに変わります。入質日は処理当日のものに変わり、流質期限もその日から3ヵ月後へ変更されます。
当店では出質時のサービスとして質料の計算は週単位で週割という形で行っております。
逆に言うと次の週の1日目になってしまうと1週間分の質料がさらにかかってしまうことになります。お客様のご契約の区切り/質料増加の日にちを週単位で意識していただくことで、さらに無駄なくご利用いただけるかと思います。

まとめ

質預りはとても便利で安全な融資を受ける方法ですが、上手に利用するにはお客様各自の管理やご計画が必須になります。

初めはなかなか難しいところもあると思います。選択肢が複数ありますからね...
ですので「流したくない」や「やっぱいらないかも」など簡単でもいいので、できるだけ質屋さんへ伝えてみてください!
最後の質屋利用のテクニックとして、お客様の「意思表示」がとても重要になります。
質預りしたあと、最終的にお品物を「戻す」のか「戻さない」のかはお客様の自由ですので、お店側がとやかく言うことはできません。
なかなか質屋が教えてくれないテクニックは、なかなか教えることが出来ないテクニックでもあるのです。
なので、お客様から「意思表示」をキッチリしていただければ、それに向けた最善の策をご提案することができるわけです。

分からないことがあればどんな些細なことでもお問い合わせ、ご相談いただければと思います。
お客様の状況やご要望に合わせて最善の手段をご提案させていただきます。


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山内 佑介
代表取締役
初めての方にも抵抗なく、もっと気軽にご利用いただけるよう分かりやすくお伝えすることを心がけております。
質屋は「物を売る」以外にもその物で「お金を借りる」といった選択もできる便利なお店です。
質屋の便利について、当Webサイトで解説しています。

この記事を書いた人

ヤマシチ